バイクの購入を検討する際に気になるのが,「維持費」だと思います.特に安定した収入がまだない学生の方にとっては気になるところだと思います.
この記事を読まれている方は
- バイクを購入したらどれくらい維持費がかかるのだろう?
- これから払っていけるのかな?
と心配になってこの記事を見てくださっていると思います.
結論から言いますと,大型バイクの場合年間150,000円~200,000円くらいはかかります.あくまで参考ですので,これより安くなることも全然あると思います.
本記事では,この維持費の内訳について詳しく見ていこうと思います.
それではどうぞ.
バイクの維持費は全部で8つ
バイクの維持費は全部で8つあります.
- 自賠責保険
- 軽自動車税
- 重量税
- 任意保険
- 整備費用
- 車検費用
- 駐車場代
- ガソリン代
それでは1つずつ見ていきましょう.
自賠責保険
「自賠責保険」は法律で義務付けられている必ず加入しなければならない保険です.
自賠責保険の金額は排気量によって異なり,以下のようになります.
排気量 | 1年契約 | 2年契約 |
125cc未満 | 7,070円 | 8,850円 |
125cc以上~250cc未満 | 7,540円 | 9,770円 |
250cc以上 | 7,270円 | 9,270円 |
250cc以上のバイクにおいて自賠責保険料に差はありません.
また,基本的に自賠責保険の支払いは車検の際にまとめて支払うので特に支払いについて気にする必要はありません.
軽自動車税

「軽自動車税」は毎年4月1日に所有しているバイクに対してかかる税金です.
排気量ごとの税金の金額は以下です.
排気量 | 税金 |
50cc未満 | 2,000円 |
50cc以上~90cc未満 | 2,000円 |
90cc以上~125cc未満 | 2,400円 |
125cc以上~250cc未満 | 3,600円 |
250cc以上 | 6,000円 |
250cc以上は6,000円と同一金額ですので,大型と中型での差はないです.
重量税
「重量税」とは,自動車の重量に対してかかる税金のことです.バイクの場合は排気量ごとに重量税が設定されており,以下のようになっています.
排気量 | 重量税 |
125cc未満 | 0円 |
125cc以上~250cc未満(新車購入時のみ) | 4,900円 |
250cc以上(初年度登録後12年まで) | 1,900円 |
250cc以上(初年度登録後13年~17年まで) | 2,200円 |
250cc以上(初年度登録後18年以上) | 2,500円 |
125cc未満のバイクについては重量税はかかりません.また,125cc以上250cc未満の車両については新車で買った時だけ4,900円かかります.
一方で,250cc以上のバイクについては新車での購入後から12年目までは毎年1,900円かかります.13年目から17年目までは毎年2,200円,18年以上経つバイクに関しては毎年2,500円かかります.なので,新車販売からあまり年数が経っていないものの方が維持費は安くなります.
「自賠責保険」「軽自動車税」に引き続き「重量税」に関しても中型と大型で金額の差はありません.
任意保険
続いて「任意保険」です.「任意保険」は車種と運転者の年齢によって金額が大きく変わりますので,一度見積もりをとってみることをおすすめします.
「任意保険」は「自賠責保険」とは違い加入は任意です.しかし,「自賠責保険」では自損事故を起こした場合,その損害に対する補償がなされていません.バイクは体がむき出しの状態で行動を走る乗り物です.車のように車体に覆われていません.そのため,ちょっとこけただけでも大怪我につながる可能性があります.そのため,私個人としては任意保険の加入を強くおすすめします.
整備費用(メンテナンス代)

エンジンオイルやチェーン・タイヤなどの消耗品を交換するためにかかる費用になります.これらの点検・交換をお店に頼む場合はパーツ代に加えて工賃がかかります.この工賃は排気量が上がれば高くなるのが一般的です.しかし,自分で管理できるという方は工賃はかからずパーツ代だけで済みます.
車検費用
250cc以上のバイクは車検必須です.そのため,250cc以下のバイクと比較すると車検費用がさらにかかってきます.車検にかかる主な費用は次の3つです.
- 車検整備費用(整備費用や点検費用)
- 諸費用(重量税や自賠責)
- 交換パーツ代
「車検整備費用」はお店にお願いする場合にかかってくる整備や点検などの費用です.これも排気量が大きくなるにつれて金額が上がってくるところになります.
次の「諸費用」が重量税や自賠責保険の費用になります.車検のある車両(250cc以上)は車検のタイミングで重量税と自賠責保険の支払いをするのが一般的です.そもそも自賠責保険に加入していないと車検を受けることができません.
最後に「交換パーツ代」です.点検で交換が必要と判断された場合にかかってくる費用になります.特にパーツの交換が必要ない場合にはこの費用はかかりません.
駐車場代
意外と見落としがちなのが駐車場代です.持ち家の方や賃貸に住んでおり駐車場代がかからない方は問題ありません.一応,駐車できるスペースがあることを確認しておきましょう.一方,問題なのが賃貸で駐車場代がかかる方,そもそも駐車スペースがない方です.
原付や250cc以下のバイクであれば,大家さんに「駐輪場に止めてもいい」と言ってもらえることがあります.しかし,大型となると許可されないことがあります.そうなると近くの月極を借りないといけなくなります.さらに,バイク専用の月極駐車場は数が少ないため車用の月極を借りることになると思います.そうなると月数千円以上はかかってきます.
バイク購入前に必ず駐車スペースの確保はしておきましょう.
ガソリン代

ガソリン代も必ずかかってくる費用になります.大型バイクの場合,燃費(カタログ値)は20~30km/L前後くらいになると思います.燃費20km/Lで年間7,000km走るレギュラーガソリン仕様車だと仮定すると,年間350Lのガソリンを使うことになります.2022年1月現在,レギュラーが160円/Lくらいですので,年間56,000円かかる計算になります.
上記はあくまで試算になります.ガソリン代はバイクの用途(通勤用かレジャー用かなど)や乗り方によって変わってきます.なので,あくまで参考程度に見ていただければと思います.
また,大型になると指定のガソリンがハイオクの場合もありますので注意が必要です.(外車は基本的にハイオクです)
まとめ
「自賠責保険」などの金額がはっきりしているものについて,排気量別にまとめると以下のようになります.
~250cc | ~400cc | 750cc | 1000cc | |
自賠責保険 | 7,540円 | 7,270円 | 7,270円 | 7,270円 |
軽自動車税 | 3,600円 | 6,000円 | 6,000円 | 6,000円 |
重量税 | 4,900円 (新車購入時のみ) | 1,900円 | 1,900円 | 1,900円 |
任意保険 | +α | +α | +α | +α |
整備費用 | +α | +α | +α | +α |
車検費用 | 0円 | +α | +α | +α |
駐車場代 | +α | +α | +α | +α |
ガソリン代 (年間走行距離7,000km) | 32,000円 (燃費35km/L) | 37,000円 (燃費30km/L) | 45,000円 (燃費25km/L) | 56,000円 (燃費20km/L) |
年間維持費 | 48,000円+α | 52,000円+α | 60,000円+α | 72,000円+α |
上記はあくまで概算ですので,参考程度に見ていただければと思います.
バイクを購入してすぐに整備費用がかかることはそうないと思いますので,最初の1年間は+αの部分が任意保険と駐車場代くらいと考えて計算していただくと分かりやすいと思います.
また,この年間の維持費を月あたりの金額に計算していただいて,その金額よりも多い金額を貯金できているのであれば購入しても問題ないレベルなのではないかと思います.
以上,最後まで読んでいただきありがとうございました.この記事が少しでもあなたの役に立てれば幸いです.
それでは,また.